変形労働時間制は職員室を分断する
身近に教師をしている夫婦がいます。教師という職業に情熱を持っています。自分たちの子育てに延長保育園、学童を利用しているが、彼らが更に残業できるように、両方の実家の助けが必要。熱が出た、インフルエンザにかかったら、即実家頼みです。助けてもらえない先生方はどうしてるのでしょう。 https://t.co/WN9ohFQ4z6
— のこ (@gaojing513) 2019年2月13日
ご指摘の通り、延長保育等の他に、双方の実家頼みが不可欠です。新幹線で他県から親がヘルプに来た先生もいます。(共働きの我が家も例外ではなかったです。)故に、矢折れ尽き果てて、優秀な先生方が退職せざるを得ない実状があります。
— しばせん (@shibasen1958) 2019年2月13日
[https://twitter.com/bigface1979/status/1095666386548871170:embed#@shibasen1958 @gaojing513 しかも変形労働時間制が導入されたら、平日の勤務が長くなり、子育て世代の教員はますます厳しくなります。両親共教員なら、どちらかが退職せざるを得ないかも知れません。
中教審の会議でも大変物議をかもした「変形労働時間制」。中教審答申では以下のように但し書きをしています。 中教審答申p49
全ての教師に対して画一的に導入するのではなく,育児や介護等の事情により以前から所定の勤務時間以上の勤務が困難な教師や,現在特段所定の勤務時間以上の勤務とはなっていない教師に対しては,こうした制度を適用しない選択も確保できるように措置することが求められる。この際,こうした教師への配慮の観点から,職員会議や研修については,通常の所定の勤務時間内で行われるようにすることが重要である。
「制度を適用しない選択も確保」する上記のような運用をすると次のことが予想されます。職員室には「変形労働制で働く先生」と「通常の勤務時間で働く先生」が混在することになります。
夏休みの長期閉庁日をつくるとして、通常時間で働く先生の勤務時間の調整はどうなるのでしょうか?
変形労働制で働く先生は不公平感を感じませんか?
このように変形労働時間制は、選択する先生と選択しない先生に大きな断絶をつくる危険性があります。
教員の同僚性を破壊するような制度は、絶対にうまくいきません。