BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

授業時数が足りないから、小学校英語は長期休業中に授業を入れてねby文科省

文科省は授業のコマ数の上限を定める予定です。

文科省は今まで教員が給特法により「定額働かせ放題」なことをいいことに、無制限に仕事を増やしてきました。

そのことになんの反省もなく「働き方改革するから授業のコマに上限をかけるよ。」と言っているので、現場の先生の神経を逆なでし、ツイッター上は大荒れです。

そもそも、小学校の英語は授業時数が足りないところに、無理やり導入したものです。

文科省もそのことは認め、次のような工夫を提案しています。

年間35単位時間増となる時数を確保するため、短時間学習を含めた弾力的な授業時間の設定が求められている。短時間学習については、授業時数内外で様々な教科も含めた取組が行われており、すべての小学校において、外国語に特化した短時間学習を一律に行うこととすることは困難である。そこで、年間70単位時間における一定の短時間学習の在り方を横並びで求めるのでなく、 ある場合には45分授業を60分授業の扱いにして、その中の15分を短時間学習として位置付けることや、また別の場合には外国語の短時間学習を2週間に3回程度実施すること、さらに、別の場合には、夏季、冬季の長期休業期間において言語活動を行うことなど、地域や学校間の差に配慮しつつ、地域や各学校の実情に応じて幅のある弾力的な授業時間の設定や時間割編成をすることが必要である。「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」より抜粋

http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2017/07/07/1387503_2.pdf

なかなかすごいことをサラッと書いています。

「45分授業を60分授業にして、その15分の延長分を授業としてカウントしなさい。」

中学生でも60分授業はほとんどありません。集中力が続きません。ましてや小学校では実現が困難なのではないでしょうか?

「夏季、冬季の長期休業期間に言語活動を行う」

もうすでに休業期間を当てにして英語教育が考えられています。

文科省では変形労働時間制の導入を目指しています。そのために学校閉庁日を設けることが主流になるでしょう。

岐阜県では連続16日間の閉庁をして、それがモデルになると思います。(実際に岐阜の教育長が中教審に招かれ発言していました。)

変形労働時間制にしたら、長期休業を当てにして計画を組むことは難しいのではないでしょうか。(もともと私は、変形労働時間制には給特法との矛盾があるから大反対ですが・・・)

つまり文科省「いまの授業時数には英語は当てはめることができない」と認めているのです。

さらにガイドブックには以下の文言も書いてあります。

指導時数増加に伴い、 外国語活動・外国語科だけでなく、小学校の教育課程全体を見通したカリキュラム・ マネジメントが必要である。児童に必要な資質・能力の育成のため、教員がその必要性を理解し、学校全体で効果的な年間指導計画等の在り方を探ることが大切である。「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」より抜粋

もう現場に丸投げです。このようにカリキュラムマネジメントはパンクした教育課程を現場に丸投げするために使われる言葉に成り下がりました。

どうせやるなら何とか英語学習やプログラミング、総合学習を、生徒にとって「効果のあるものにしたい」という教員の善意で授業のコマが膨れ上がっているのです。

まさに、「学校全体で年間指導計画の在り方を探っている」から、授業のコマが多く設定されているです。

なのに、働きすぎだからコマ数を減らしてね・・・?

こんなに現場の教師を馬鹿にした話はありません。

そもそも、新学習指導要領は教員の働き方に全く配慮せずに作られたものです。

文科省が行うべきことは、働き方改革にあった学習指導要領に改定をすることです。

10年後ではなく、今誤りを認めて改定しなければ、教育現場は崩壊します。

10年も待ってられません。