「父親のような深い愛情と厳格さ」で行われるパワハラ
「長時間労働軽減 怠った」新任教諭自殺で賠償命じる 福井地裁 | NHKニュース お父さんの「この判決で、教師を目指す皆さんが教師として最後まで仕事をまっとうできる環境が整ってほしい」と話していました。と言う意見。尊敬しかない。県や町は控訴してはいけない。 https://t.co/QlNKqdysky
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月10日
福井県で「時間外は教員の自主的勤務」を否定する画期的な判決が出されました。
息子さんを失い、失意のどん底におられながらも、裁判を決意したお父様。
本当に尊敬します。そして、亡くなられた先生のご冥福をお祈りいたします。
ツイッター上では様々な意見がアップされています。
私が衝撃を受けたのは次の文です。
指導担当者からパワハラがあったとする原告の主張に対しては「父親のような深い愛情と厳格さをもって指導しており、パワハラはない」と否定していた。‥まんま虐待やハラスメントする人の言い訳。教育関係者がこんなこと言うなんて、本当に感覚がおかしい。
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月10日
「父親のような深い愛情と厳格さ」。このような文章を裁判に提出するセンス。
正直びっくりしました。
なぜなら教育委員会がパワーハラスメントの定義を全く分かっていないからです。
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
精神疾患を患うほどの激務と、指導教官による厳しい指導。この精神的苦痛が精神疾患の原因です。
それなのに言い訳として「父親のような深い愛情と厳格さ」をアピール。ありえません。はっきり言ってこんな文章を書くセンスを疑います。人が死んでいるのに。
福井県の教育委員会はハラスメントに対してきわめて鈍感であると言わざるを得ません。
いじめの定義を知っていますか?
被害者・加害者の間に一定の人間関係があって 、被害者が苦痛を感じているものであれば、いじめだと認定される
被害者が苦痛を感じていれば、もはやいじめ。ハラスメントも一緒。
いかに愛情をもって厳格に指導しても、耐え難い苦痛を与えればハラスメントなんです。
裁判の判決は画期的で歓迎すべきことですが、私はむしろ教育委員会のレベルの低さに驚きました。
まさか、控訴しませんよね。
教員自殺訴訟、町と県に6500万円支払い命じる 福井地裁判決(福井新聞ONLINE) 時間外勤務を自主的勤務とはいえないという判決。当たり前です。働いたら労働なんです。県と町はぜひ控訴せずに遺族へ謝罪を。控訴すればさらに長い間遺族を苦しめます。 https://t.co/wJ5k3WGpVn
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月10日
控訴するのは、お父さんの意見、いやこれは多くの教員の意見、そして亡くなった先生を冒涜すること。控訴するということは、過労死をうむ労働環境を維持するという意思表示に近い。時間外は自主的という主張を繰り返すことになるから。控訴を断念しなければ、多くの教員を敵に回す。
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月10日
控訴することは「人を大切にしません。」「今後もハラスメントします。」と言っているようなもの。また教育界を若者が敬遠します。
そこまでわかって控訴しますか?福井県?