BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

部活動指導員増員は問題を増やすしかない

私のツイートに文科大臣が返答してくださいました。

SNSはいいですね。「直訴」ができますから。

文科大臣は返答の中で、様々なことを約束していただきました。来年度予算で実現化を目指すと思います。その来年度予算のニュースが、少しずつ流れてきました。

部活動指導員ですが、皆さんの学校には配置されていますか?

中体連のHPから資料を引用します。

http://www.njpa.sakura.ne.jp/pdf/kamei/h30shidouin_mf.pdf

平成30年度で約1000人・・・

一方中体連加盟の部活数。

http://www.njpa.sakura.ne.jp/pdf/kamei/h30kameikou_m.pdf

平成30年度で約60000部活。

全く足りません。

問題はたくさんあります。

4時から6時まで部活動をやるとしましょう。

サッカー部には部活動指導員が来て、指導しています。

その指導員は手当をもらっています。

隣で活動している野球部には、人が見つからず部活動指導員が来ません。だから教員が0円で指導しています。

(ここで注意は、いわゆる「教職調整額」に部活動手当は含まれていないこと。時間外の活動は自主的に活動しているとみなし、公費支給はなじまないと文科省は述べています。)

指導員の来ない部活動の顧問を、皆さんはやりたいですか?不公平感をあおる結果になるのは火を見るより明らか。

このように学校に「分断」をもたらす愚策の部活動指導員を、働き方改革の目玉にするそうです。

どうしても部活動を学校でやらせたいなら、部活動指導員のつかない部活動は組織できないようするか、教員の部活動指導員の兼業を認めるしかありません。

ちなみに部活動指導員が部活動の組織や登録、試合の申し込みなどはできるでしょうか?特に部長を決めたりするのは、普段の学校生活での様子や学業の様子を見て、その上で民主的に決めるようにしなくてはならないたいへん難しい教育的行為です。

放課後だけ見ている指導員にそのようなことができるでしょうか?

部活動でのトラブルが学校生活に影響するのは、教員ならだれでも知っていること。

文科省はその様な機微はわからないようです。

部活動指導員が多忙化解消の切り札?ありえません。現実を知らなすぎます。

しかし、部活動指導員を増やしたからと言って、みんながやろうと思うのかなあ?

結局定員を満たすほど応募はないと思います。

そして何よりも部活動指導員が増えても、性的な目的をもった輩や、勝利至上主義でガイドラインを無視する輩が部活動指導員に潜り込み、かえってトラブルが増えるのでは?

制度設計が甘すぎますよ、文科省さん。