ガイドライン無視が招く部活動の未来
闇???? : 顧問の勝手な言い分。これはやばい。法治国家を無視している。そこまでやりたいならご自分で団体を立ち上げたらどうか?税金で楽器を買ったり、ご自分の給料を得ているのなら、ガイドラインは従うべき。それが嫌なら辞めて自分の理想とする団体を作るべき。 https://t.co/12jXTtJ9sA
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月31日
部活動ガイドラインを破って活動することを批判した内田良先生の論考に対して、かなり激しい言葉で論じています。(ただ8/1現在このブログは見られなくなってます。ネット上には魚拓があるみたいですが。)
なぜ部活動ガイドラインができたか、その文脈を完全に無視しているので全く評価に値しない文ですが、いくつか理解できる部分も。
それは、部活動は教育効果が高いということです。
このブログ主がおっしゃる通り、部活動で子供は確実に育ちます。私も部活指導は好きです。ただ、部活動で苦しんでいる先生や子供がいることは知っておくべきです。(このブログでも、部活はやりたい人がやるべき。強制はダメと言っています。)
さて文科省、スポーツ庁が「ガイドライン」を作った意図とはなんでしょう。
それは教育的価値の高い部活動を守ろうとしたからです。
この資料を見てください。
多忙化解消のために教員の増員は行わない。部活動などは教員以外がやるべきだというのが財務省の見解。(確かにそうなんですが、教員以外のスタッフの人件費をちゃんと出すとは書いてません。だから財務省の理論もダメなんですけど。)
多忙化解消は喫緊の課題。特に教員志望者激減状態は、文科省もかなり危機感を持っています。このままでは新学習指導要領の実施どころではありません。
人手不足で学校が持続不可能になります。
では、部活動を学校から切り離すか?財務省はそうしろと言っています。
予算を握る財務省がこの姿勢を堅持している以上、このままでは教員が部活指導できなくなるかもしれません。
だから、文科省やスポーツ庁は多忙化を解消し、教員も部活動に関われる余地を残すために部活動ガイドラインを定めたのです。このガイドラインを厳守すれば、何とか上限45時間をクリアはできます。多忙化解消は、好きなことをやって何が悪いというレベルではなく、教育の持続可能性の問題です。
このような働き方改革の文脈もわからず、ガイドラインなんて現場の気持ちがこもってないとか、勝手に決めるなというのは、・・・幼い発想です。
このまま好きなことをやって何が悪いと、ガイドライン無視を続けていき、多忙化が一向に解消されない状況になったら・・・
教員から部活動が切り離されると思います。
(文科省もゆくゆくは学校から部活を切り離す方針だと言っています。)
それこそ、このブログ主にとって耐えがたいことではないでしょうか?
ガイドラインを守ることは、部活動を守ることです。