BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

もう精いっぱい・・・限界を迎える学校現場

世の中の風は大きく変わりましたね。

昔なら、この先生の行為は、怠慢そのものとして、個人の資質の問題で終わっていたでしょう。

今では、教員の異常なブラック労働が明るみになり、資質に原因を求めるだけではなく、業務量の問題や、組織のマネジメントの問題に目が向いています。

私が初任者のころは、忙しいとはいえ、まだ相談できる余裕がありましたし、先輩教員も初任者に目をかけ、さりげないサポートができていたと感じます。

しかし、今は「全員が目の前の仕事を優先」。その仕事も膨大かつ、ミスが許されません。説明責任を果たすための、膨大な資料作りが新たな仕事として、ここ10年くらいに増えました。

また、地域や保護者との連携の名の下、対外的な交渉、文書作りも増えました。

このような膨大に膨れ上がった仕事を皆が抱えています。

今現場では、周りを気遣う余裕がありません。

この若い先生も、まじめに仕事をこなしていたのでしょう。

周りの先生方の忙しさを見て、相談するのをためらっていたのではないかと思います。

優先順位を考え、対外的な書類作成を優先し、テストの採点が後回しになってしまい、それが常態化していたのだと思います。

一番の問題は、授業や授業準備、授業のフィードバックにかけられる時間が、現場には全くないということです。

特に小学校では、朝から夕方まで、びっちり授業があり、休み時間もけががないいように見守ります。

給食時間もアレルギー対策やふざけてのどにパンを詰まらせないか、常に気を張っています。(埼玉県の給特法裁判では、給食時の見守りは管理職は指示していないと言っていますが、もし事故があったら、責任は担任に取らせるでしょう。本当にふざけています。)

定時内に授業準備や授業のフィードバックにかける時間が全くない。

このシステムの欠陥が改善されない限り、このような事件は続くでしょう。

一部の能力が高い先生に基準を合わせるのではなく、どんな先生も授業準備ができ、テストも採点できるシステムを早急に構築しないと、教育は持続不可能になります。

もう精いっぱい・・・・こんな悲痛な声がきこえる学校現場に、明るい未来はあるのでしょうか?

教員志望の若者は、この現実をよくよく考え、進路を選択したほうがいいと思います。