もう精いっぱい・・・限界を迎える学校現場
尾道市の小学校教師「目の前の仕事を優先」テスト採点せず(テレビ新広島) - Yahoo!ニュース 昔なら教員の資質問題とされてました。今は制度の問題だと皆が思うようになりました。教員志望者は明日は我が身ですよ。周りも忙しすぎてサポートできないのが今の現場。 https://t.co/eUNpGL5Ma5
— もょもと (@bigface1979) 2019年5月13日
世の中の風は大きく変わりましたね。
昔なら、この先生の行為は、怠慢そのものとして、個人の資質の問題で終わっていたでしょう。
今では、教員の異常なブラック労働が明るみになり、資質に原因を求めるだけではなく、業務量の問題や、組織のマネジメントの問題に目が向いています。
私が初任者のころは、忙しいとはいえ、まだ相談できる余裕がありましたし、先輩教員も初任者に目をかけ、さりげないサポートができていたと感じます。
しかし、今は「全員が目の前の仕事を優先」。その仕事も膨大かつ、ミスが許されません。説明責任を果たすための、膨大な資料作りが新たな仕事として、ここ10年くらいに増えました。
また、地域や保護者との連携の名の下、対外的な交渉、文書作りも増えました。
このような膨大に膨れ上がった仕事を皆が抱えています。
今現場では、周りを気遣う余裕がありません。
この若い先生も、まじめに仕事をこなしていたのでしょう。
周りの先生方の忙しさを見て、相談するのをためらっていたのではないかと思います。
優先順位を考え、対外的な書類作成を優先し、テストの採点が後回しになってしまい、それが常態化していたのだと思います。
一番の問題は、授業や授業準備、授業のフィードバックにかけられる時間が、現場には全くないということです。
特に小学校では、朝から夕方まで、びっちり授業があり、休み時間もけががないいように見守ります。
給食時間もアレルギー対策やふざけてのどにパンを詰まらせないか、常に気を張っています。(埼玉県の給特法裁判では、給食時の見守りは管理職は指示していないと言っていますが、もし事故があったら、責任は担任に取らせるでしょう。本当にふざけています。)
定時内に授業準備や授業のフィードバックにかける時間が全くない。
このシステムの欠陥が改善されない限り、このような事件は続くでしょう。
一部の能力が高い先生に基準を合わせるのではなく、どんな先生も授業準備ができ、テストも採点できるシステムを早急に構築しないと、教育は持続不可能になります。
「もう精いっぱい」テストの答案2600枚 小学校倉庫に隠す 広島・尾道(毎日新聞) - Yahoo!ニュース いくら文科省が働き方改革しますって言っても、このようなニュースで現場の過酷さがバレてしまう。だいたい小学校は朝から晩までびっちり働きづめ。トイレにすら行けない
— もょもと (@bigface1979) 2019年5月14日
https://t.co/sQujAJoSsR
さらにみんな業務がパンクしていて、他人の仕事を手伝うなんて無理な状態。この先生も自分も困ってたけど、周りに相談すれば迷惑をかけると思って、相談できなかったのかも。教員志望者の皆さん、文科省が働き方改革といってもこんなもん。今の教育現場は一度崩壊しないと目を覚まさない。残念だけど。
— もょもと (@bigface1979) 2019年5月14日
もう精いっぱい・・・・こんな悲痛な声がきこえる学校現場に、明るい未来はあるのでしょうか?
教員志望の若者は、この現実をよくよく考え、進路を選択したほうがいいと思います。
教員はブラックだというイメージが広がり、教員志望者が減ったという表現を文科省は使うがこれは誤り。教員がブラックだという事実が明るみになりの方が正しい。イメージというとまるでブラックだと誤解をしているとの捉え方。いえいえブラックなのは厳然たる事実です。
— もょもと (@bigface1979) 2019年5月11日