BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

信頼あってこその働き方改革

民間企業では「ブラック企業」のイメージが付くと、人手不足になり営業が困難になります。

すき家もかつてはそうでした。ツイッターのリンク記事から引用します。

すき家は2014年、深夜時間の営業を従業員1人に任せる(いわゆるワンオペ)など、過酷な労働環境が問題となった。「ブラック企業」という、マイナスイメージが強くなったことで人材の確保が困難になり、国内1985店のうち1254店で深夜営業を休止した。

2019年になり、学校の教員も「ブラック労働」実態が明るみになり、この夏の教員採用試験は過去最低の倍率、志願者数になりそうです。

この記事によると、すき家は「ブラック企業」のイメージを改善し、人手不足を解消し、営業利益を高めているそうです。

この記事には人手不足にあえぎ、ブラック労働の実態が知れ渡った教員の働き方を改善するヒントがあります。引用します。

「残業するくらいなら営業を止めてもいい」
 もう1つの改革は、労働時間の徹底した管理だ。(中略)改革後は店長の残業時間が上限(45時間)を超えるなど、“働きすぎ”となってしまう場合は営業を中止するようにしたのだ。

ここまで徹底していたのですね。ただ教員は生徒指導や命に係わる事案があるので、そのまま適応難しいでしょうけど、これくらいの覚悟がないと上限規制は守れないと思います。そのほかにも給与面での待遇改善もしています。

その取り組みの中で私が最も効果があると思ったことを引用します。

昨年2月から全国で実施しているクルーミーティングだ。パート・アルバイトに参加してもらい、労働環境に関する意見を現場から吸い上げる取り組みだ。1回のミーティングで約20~50人が集まる。これまでに全国で141回実施し、1864人が出席している。集まった意見は経営層に提出され、労働環境のさらなる改善に役立てるという。

この取り組みで、「経営層とパート、アルバイト」の間に信頼関係が生まれます。

「経営陣は現場で働いてくれるパート、アルバイトを大事にしてくれている。」

すき家では自分(パート、アルバイト)たちの意見を聞いてくれることが信頼関係につながり、その前向きな気持ちが業務にも表れ、お店の業績に繋がったのでしょう。

教員の働き方改革の議論や中教審での議論で、アンケート等で現場の声を丁寧に聞くことはなされたでしょうか?いいえ、ありません。

文科省は現場の先生を大事にしていますか?いいえ、していません。

今年1月に出された「働き方改革案」は現場の声が全く反映されない「上から」の改革。そんなのに協力しろと言われても・・・私たちの意見を聞かずに決めたものに「よしやってやろう」という気持ちにはならないでしょう。

教員も人間です。自分たちの意見を聞いてもらいたい、現状を分かってほしいという気持ちをもって働いています。

そう私たちは機械ではない、人間です。私たちは数字でない、人間です。

教師を人間として尊重し、信頼関係をベースにした働き方改革の話をやり直してみませんか?文科省さん。