「毒まんじゅう」としての夏休みまとめどりの復活
教員の夏休み「まとめ取り」復活へ 文科省が方針(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース まぁ何もやらないよりマシレベル。夏休み休めても、普段の業務から過労死レベルなら、意味なし。 https://t.co/OjRfX0Fm8B
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月28日
yahooニュースでも大きく取り上げられていた「夏休みまとめどり方式の復活」。
こういう時は、原文にあたるといろいろな狙いが見えてきます。
学校における働き方改革の推進に向けた夏季等の長期休業期間における学校の業務の適正化等について(通知)(令和元年6月28日):文部科学省
やはりねらいはこれでしょう。
なお,文部科学省においては,答申を踏まえ,地方公共団体の判断により,長期休業期間中の休日の確保のための一つの選択肢として一年単位の変形労働時間制を活用した休日の「まとめ取り」を導入できるよう,今後制度改正を行うことも検討していること。
学期内の勤務時間を延長し、その分を長期休暇で休ませる。
一年を通して、勤務時間を縮減することを狙っているのが、変形労働時間制です。
この導入を目指して、「夏休みまとめどり」を復活させようとしています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/__icsFiles/afieldfile/2019/06/28/1418538_4_1.pdf
変形労働時間制が導入されると、1日の勤務時間が10時間まで延長できます。
週5日で約12時間30分の時間外勤務を、正規の勤務時間とできます。数字上はかなりの時間外労働削減になります。
しかしその中身は、勤務時間内の部活動指導を校務として指示強制したりできてしまうので、実質労働強化になります。大幅な業務削減を進めない限り、「時間に余裕ができるから」と今までの膨大な業務がそのまま維持されるでしょう。
つまり変形労働時間制は、今の膨大な業務を温存しつつ、数字上は時間外労働が減るという最悪な方法です。
その布石としての「夏休みまとめどり」、給特法と同じ「毒まんじゅう」でしょう。