教員の過労死は1年間に何人?過労死をなかったことにする悪法「給特法」
「過労で適応障害に」 府立高教諭が大阪府を提訴(毎日新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/I1Ttrza6H5
— もょもと (@bigface1979) 2019年2月26日
大阪でも過酷な教員の勤務に対して、裁判が起こされました。
まずは勇気ある西本先生の行動に、敬意を表します。
さて、記事によると西本先生は月155時間にも及ぶ時間外労働を続け、医師から「慢性疲労症候群」との診断を受けました。
しかし、診断書を管理職に提出するも、撤回をさせる暴挙に出ています。
万が一、西本先生が過労死していたら・・・と考えると、本当に怒りを感じます。
府立高校の”現役教師”が異例の提訴…「長時間労働で適応障害に」損害賠償を求める(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
— もょもと (@bigface1979) 2019年2月26日
そもそも診断書を撤回させるってどういうこと?管理職には従業員の健康を守る義務があるのに、なんてことをするのか。ありえない。 https://t.co/vUgHmpSDUF
はっきり言ってこの管理職は、殺人未遂レベルですよ、怒り心頭に発する。
— もょもと (@bigface1979) 2019年2月26日
さて、中学教員の6割が過労死ライン以上の労働をしているのは、もう周知されています。
こんなひどい労働環境、多くの教員が過労死をしているのではないでしょうか?
さて、ここで問題です。
過去10年間の統計より、1年あたり教員は何人過労死で亡くなっているでしょうか?
答えは・・・・
年平均6人です。
6割以上の中学校の先生が明日にでも過労死するかもしれない中で、1年間で6人。この数字、ちょっと変だと思いませんか?実は、驚くべき事実があるのです。
内田先生の論考に詳しいのですが、簡単にまとめると教員は給特法という法律により、決まった業務以外時間外労働をしてはいけません。
そのため、時間外労働は「自主的に行った労働」扱いになります。
つまり、給特法があるせいで、教員が過労死しても
「勝手に働きすぎて、勝手に過労死した。だから管理職や教育委員会には責任はありませんよ」扱い。
実際に労災申請の過程で、校長は「命令していない。先生が勝手にやった」と釈明した事例すらあります。
だから、以前は勤務時間を記録することすらしていませんでした。
(タイムカードはなく、出勤簿にハンコを押すだけです。私は民間出身だったので、ほんとにびっくりしました。最近はやっと管理するようになりました。)
マジで、ふざけるな!と思いませんか?原告の西本先生も、万が一過労死してしまっても、「勝手に働きすぎてたね。」扱いで、過労死認定されなかった可能性が高いです。
私はこの一点だけをもって、「給特法は殺人法案」と考え、廃止するべきと考えます。
過労死をなかったことにする法案です。断じて許せません。
残された家族は大変な苦労を強いられます。
過労死認定してもらい、遺族が補償をうけるには、勤務時間を把握したり、過酷な業務を証明する必要があります。
以下の事例は、遺族ががんばって過労死認定を勝ち取った例です。
■ 教員の過労死を考える - 教働コラムズhttp://www.kyoto-kyoiku.com/hiroba2/hiroba142/tomi.htm
「命守る労働環境を」「過労死」26年、対策法きょう施行(2014/11/1 東京新聞) - 過労死等防止対策推進全国センター
自宅でひっそりと亡くなった26歳の熱血教師 過労死を招いたのは「知らず知らずの無理」 - ログミー[o_O]
しかし、多くの在職中に亡くなった先生は、過労死認定されていません。
私の同僚だった先生も3人突然倒れ亡くなりました。でも、過労死認定はされていません。若い私にいろいろ教えてくれた先生方でした。
だから、過労死をなかったことにする給特法を絶対に許せません。