BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

教員は人気職業?

新年度スタートまであと半月ですが、各地で教員不足が深刻化しているようです。

特に都市部では、講師の確保が難しく、学級担任が不在にならないよう、教務主任や管理職が学級担任をするなど、その場しのぎの対応が増えそうです。

再三当ブログでも指摘している通り、働き方改革は「人手確保」を最重要目的にしなくてはなりません。民間の働き方改革は人手をいかに確保するかで動いています。

教員の世界は「教員は人気職業だから、黙っていても人は集まる」と勘違いをし続けています。

では、なぜのような勘違いが起きるのでしょうか?

 職業調べや将来の夢を考える授業は、ほとんどの学校でやっています。

その中で、結構の割合で「教師になりたい」という子供がいます。

だから冒頭のアンケート結果も、まあ理解できます。だから教育関係者は「教員は人気職業」と考えるのも無理はありません。

問題は、教員はこどもには人気なのに、大学卒業時には不人気になるということです。

その原因は教育実習にあります。

あまりの現場の多忙ぶり、激務を目の当たりにするからです。

さらに深刻なのは、以前に比べ現場の多忙化が進み、教育実習生をフォロー出来なくなっていることです。

昔はじっくり話をしながら、指導案を練ったりできましたが、今は現職教師が多忙すぎて、教育実習生がアドバイスを受けたり、指導案の相談をすることが難しくなっています。

この教育実習の経験は、教員を選ばない大きな原因になると思います。

だって、新卒で教員になっても先輩からのフォローがない、そんな中で担任をもたされ、未経験の部活動をもたされる。保護者からも「新卒?はずれじゃん」と思われる。

民間では新人研修がしっかりあって、若手はじっくり育てられる、しかも休日も確保される。教員の世界は新人を大切に育てるという感覚がありません。即戦力です。

若者は教育実習を通して、自分が大切にされないことをわかってしまうのです。

現場に余裕を持たせるのと同時に、教育実習のやり方も変えないといけない時期に来ています。

ただ、SNSの普及やTVで教員ブラック労働ぶりが国民の常識になりました。

いまでは、教育学部自体を目指す生徒が減っています。

のんびりしている場合はないと思いますよ、文科省さん。