教師が担任拒否?けしからん!!と怒る前に知ってほしいこと。
来年担任を降りることになりました。
— ぽすくまのとーすと (@posukuma_toast) 2019年3月11日
何でも担任のせいにされるので、体を壊しました。文化祭の準備あたりからおかしくなり始めました。11年前にうつ病の診断を受けたのち、ここ数年間は心理相談で何とかなっていましたが…無理なものは無理。 https://t.co/taHzGvAcQs
教員にとって、担任になるのは当たりまえ、当然の業務として考えられています。
私個人も、教員になって一年も欠かさず学級担任です。
実際に学級担任は面白い。本当にやりがいがあります。
私も年齢的にそろそろ学級をもたない立場になりそう。学級担任から離れるのが、本当に嫌です。
だからこそ、教員は学級担任をやって当たりまえ。やりたくないのは甘えだ、という意見には共感を覚えます。
しかし今の学級担任、特に小学校は業務が過酷です。
まず人手不足。特に小学校は女性の先生が多く、産休、育休に入る先生が多くいます。
大変喜ばしいことなのですが、その穴を埋める人がいません。
人手不足が進むと、一人一人の業務が過多になり、他のフォローができなくなります。
本来サポートに回る教頭、副校長も授業や学級担任にかり出されている時代。フォローする余裕はないでしょう。
多忙により、精神的にも余裕がなくなり、一人一人が助け合い、チームとして職員集団が機能しなくなります。
昔は多忙だけど、人的な余裕があったので、チームとして互いにフォローし合い、業務を行っていました。今は人手不足のため、個人で精いっぱいです。
また、新学習指導要領への対応も、もはや学級担任一人には手が負えない代物です。でも、小学校の学級担任はこれをやらなくてはならない。
さらに、日常的にいじめがないか、トラブルはないか、安全管理は・・・・などと、息をつく暇がありません。
つまり、人手不足によるチームとしての機能喪失、膨大すぎる新学習指導要領、いじめなどの人間関係問題への対応など、昔の学級担任に比べ業務が異常に膨れ上がり、対応できなくなっているのが今の学級担任です。
本来ならこれらの業務は分担して、複数の教員で行わなければなりません。しかし、文科省は予算がないということで、教員の増員も微々たるものにしかなっていません。
「学級担任が嫌?そんな教員は塾の教師やれ」
とかいう意見は、現場の特に小学校教員の苦境を理解してからツイートしてほしいものです。