BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

もう部活は学校から切り離したいby文科省

文科省は「学校における働き方改革の取り組みの徹底について」という通知を発して、各教育委員会、学校に対して働き方改革の推進をすすめようとしています。

内容を見ると、取り組むべき内容が細部まで細かく指示されています。

文科省の本気を感じますね。

さすがにこれ以上ブラック状態を放置はできないと判断しているのでしょう。

教員不足が顕在化している今、本気になって改革しないと人手不足で教育は崩壊すると危機感を抱いています。

特に驚いたのが部活動の扱いです。少し長いのですが引用します。

部活動
部活動に過度に注力してしまう教師も存在するところであり,教師の側の意識
改革を行うため,採用や人事配置等においては,質の高い授業を行う能力や生徒
指導に関する知見や経験等を評価し,教師の部活動の指導力は飽くまでその付随
的なものとして位置づけるよう留意すること。

→部活動の指導力はあくまでおまけという位置づけが明確になりました。部活動の指導力が高くとも、授業力がない教師は失格ということです。

一部の保護者による部活動への過度の期待が見られることも踏まえ,高等学校
等の入学者選抜における部活動に対する評価の在り方の見直し等に取り組むこ
と。

→高校入試で部活動の評価は選抜に使わないとのこと。これかなり影響あると思います。多くの県で大会入賞について加点していますから。

文部科学省が,公益財団法人日本中学校体育連盟等,学校の部活動が参加する
大会等の主催者に対して,合同チームや学校と連携した地域団体等が大会等に参
加できるような関係規定の整備を要請することとしていることを踏まえ,各教育
委員会は,学校に設置する部活動の数について,生徒や教師の数,部活動指導員
の参画状況を考慮して適正化するとともに,生徒がスポーツ・文化活動等を行う
機会が失われることのないよう複数の学校による合同部活動や民間団体も含め
た地域のクラブ等との連携等を積極的に進めること。

→中体連は単一学校の参加にこだわっていて、野球やサッカーのクラブチームは中体連主催の大会には参加できません。また多数校の合同チームも同様(もしくはオープン参加、上位の大会に進めない)です。しかしこれがオープンになれば、強いチームで頑張りたい生徒はクラブへ、ほどほどでいい生徒は学校でというように棲み分けができます。かなり大きな変化が期待できます。学校が部活動にこだわらなくてもいいような環境ができます。

答申においては,学校や地域住民と意識共有を図りつつ,地域で部活動に代わ
り得る質の高い活動の機会を確保できる十分な体制を整える取組を進め,環境を
整えた上で,将来的には,部活動を学校単位から地域単位の取組にし,学校以外
が担うことも積極的に進めることが提言されており,文部科学省の取組状況を踏
まえつつ,各教育委員会においても検討を進めること。 

文科省は最終的には学校の教員から部活動を離し、地域に移行することが明確に示されました。つまり、部活動を学校から切り離さないと、働き方改革はできないと判断したのです。

もはや部活動は、学校はできないし、学校から切り離したいものと文科省に思われるまでになってしまいました。

かなり踏み込んで記述がされているので、この資料は必読です。