無責任メッセージfrom文科省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1414498_1_1.pdf
文科省からのメッセージが発出され、私もじっくり読んでみました。
何でしょうか、このしらじらしい感じは。たいへん不快に思いました。
一見教員に敬意を払っているように見えます。
しかし今まで文科省が全く働き方なんて考慮せずに学習指導要領を作り、ビルド&ビルドで教員を酷使してきたことへの言及が一言もありません。
つまり文科省自身の責任を認めた文言が全くないです。
例えば小学校英語を必修化した時に何か教科を削りましたか?
時間を捻出するために、10分ずつ毎日英語学習を行う「モジュール化」が提案されているのを見て、本当におかしいと感じました。
給特法下、残業代を考えなくてもよいという文科省の甘えがこのような愚策を取らせたのです。
さらに、プログラミング思考?道徳の必修化と評価?
メッセージで一番先に触れなくてはならないのは、文科省の今までの無策で多くの教員が命を落としたり、健康を害したりしたことへの謝罪です。
また新学習指導要領は働き方改革が叫ばれる前に作られた物。まったく教員の負担に配慮していない内容です。
本当に教員の働き方改革を実現したいのなら、給特法を廃止してサービス残業をなくすること、新学習指導要領の内容を簡素化し、その理由を国民に周知することです。
学習指導要領は慣例だと10年間で改定されます。しかし、この10年で現場が、特に小学校の現場が疲弊し、人手不足で崩壊することが予想されます。
文科省が働き方改革を実現したいのなら、新学習指導要領の実施を一時凍結し、働き方改革での議論をもとに、内容を見直すことが必要です。
今回のメッセージは結局「現場で工夫よろしく」の範囲を超えません。
この文書はどのようにして現場の教員に届くのでしょうか?
プリントアウトして配る管理職なら問題意識が高いですね。