BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

教員に即戦力を求めてはいけない

教員志望者の激減により、各県では年齢制限の撤廃が行われています。

60歳まで受けられる自治体も普通になっています。

ところで教育公務員は研修が義務付けられています。

「教育公務員特例法」
教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。

なぜ教員に研修が義務付けられ、学ぶことを強いられているのか。

それは授業や生徒指導がいきなり上手な人はほとんどいないからです。

教員日々変化する子供の様子を理解するには、経験による「勘」の育成も必要です。

そのため文科省も「研修体系、ライフステージごとの研修」の方針を出し、

都道府県教育委員会も指針を出しています。

www.kyoiku.metro.tokyo.jp

年齢制限撤廃とライフステージによる研修、大きな矛盾があるのではないでしょうか。

法定研修と同時に、同僚教員がじっくり新人教員を育てる。

以前のまだ余裕のあった時代はそのような雰囲気がありました。

しかし、今の多忙すぎる環境の中、教員は自分のことに精一杯で若手を育てる余裕がありません。OJTは機能不全です。

学校のブラック激務が全く解決されないので、若者は教員を目指しません。

教員定数を埋めるために様々な施策をするのはわかります。

しかし、教員に即戦力を求めてはいけません。

なぜなら教員は生徒と同じ、学び続けることで成長する「学ぶ主体」でもありますから。