教採受験者激増の鳥取県。大都市受験会場の罠。
令和2年度(2020年度)、教員採用試験の志望状況の発表が始まりました。
今年1月に中教審から働き方改革案が出され、働き方改革元年に採用となる試験です。
さぞ、志望者が増えた!・・・と思いきや深刻な状況は変わらず、むしろ悪化している状況です。
教員採用試験倍率5.3倍 仙台市教委分離後最低 宮城県教委 | 河北新報オンラインニュース
さいたま市。小学校の志望者1割減。全国的に小学校の志望者の減少が進んでますね。 https://t.co/S4oR2UTNzq
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月8日
愛知県も約1割志願者数減少。1割減が、今年の傾向かな? https://t.co/yHHJ6rJAcf
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月8日
大阪、全体で約900人減少。前年度約1割減少。中教審の働き方改革案は教員志望者を増やすのも目的。しかし若者には響いていないようです。そりゃ給特法残して、違法サビ残維持したら、ブラック変わらずですからね。今や民間の方が働き方改革進んでますから。 https://t.co/KfptTj07Up
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月8日
昨年より200 人くらい減少。これは志願状況なので、実際の受験者数はこれより少ない。千葉も教師不足で大変ですが改善は難しいでしょう。 https://t.co/oh3PjQ7cEt
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月7日
道教委と札幌市教委 教員志願者、減少傾向続く 前年度比241人減:北海道新聞 どうしん電子版
— もょもと (@bigface1979) 2019年6月8日
小学校は2割減。北海道教委のホームページでは、常に臨時講師の募集が出てます。働き方改革答申が出たのにこの惨状。 https://t.co/3Hcf6X5BGd
まだ一部ですが、志望者が急増した自治体は一つもありません。
志望者が増えたところはないかな探した結果、唯一ありました。
鳥取県です。
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1169249/R2sigannjoukyou.pdf
昨年度小学校希望者は246人のところ、今年は何と516人!2倍以上の増加。
しかし、数字をよくよく見ると不審なことに気が付きます。
鳥取県内出身地の受験者は減っています。
一方で県外出身地の受験者が、小学校では62人から350人に急増しています。
鳥取県に県外出身の若者が殺到している。いったい何が起きたのでしょうか?
その答えはこの記事の見出し。
今年から鳥取県は試験を大阪で受験可能になりました。
しかも受験日は小学校は6月30日。かなり早い実施です。
このことを総合して考えると、この受験者の多くは「本命はほかの県で、鳥取の問題で慣れておきたい。大阪会場で受けよう。」と考えているのでは?
全部とは言いませんが、ほとんどの人が模擬テスト的受験ではないでしょうか。
(もちろん悪いことではありません。受験は個人の自由です。)
もし、鳥取県教委が大阪会場で受験した人を大量に2次試験に通したら、来る人はわずか、合格を出しても辞退者続出・・・恐ろしいことになります。
このように、地方の自治体が大都市圏で受験可能にすると、本気でその自治体で教員になりたい人を、不合格にする可能性が高くなるのではないでしょうか?
ちなみに北海道も東京で受験可能。なのに、志望者激減・・・こっちのほうが危ないかも。