BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

学校ファシズムと道徳の親和性

いま日本の学校は「全体主義」に侵食されつつあります。

組体操に代表される集団の団結力を高める取り組みや、無言清掃などの心を磨く取り組み。

ここ最近多くの学校で取り入れられ広まる一方で、その取り組みへの「違和感」を感じる人たちからも意見が出されています。

学校ファシズムの仕上げが、「特別の教科 道徳」

皆さんは特別の教科道徳がそのように進められているかご存じですか?

特別の教科道徳では「内容項目」が示されています。

https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/c_dotoku/komoku/31d_komoku.pdf

この内容項目について、教師は「教えなくてはならないもの」と考えています。

特に問題なのは「家族愛」

様々な過程がある中、「理想の家族」を授業で扱うのは問題があると思います。

理想の家族像を授業で議論する。でも、実際の家庭はそうではない。

子供に大きな葛藤を与えてしまうのではないでしょうか。

内容項目は「人としてできて当たり前」の内容扱いされるからこそ、できていない生徒の自己肯定感さげたり、できない生徒を排斥することにつながりはしないでしょうか?

まさに内容項目は「徳目」の復活。徳目が身についていない人を差別的に見てしまうことにならないか、たいへん不安です。

道徳の授業で学んだ「内容項目」が他人を評価する指標として機能し、社会全体の利益を優先し、内容項目が身についていない、できない人を排除する。

まさに学校ファシズムの完成です。

ちなみにファシズムの語源はイタリア語の「ファッショ」

結束という意味です。(国民の「絆」もよく強調されますね。)

ね、学校が好きそうな考え方ですよね。