「賃金不払いは労基法違反が常識」の社会
「無給医」で厚労相、「賃金不払いは労基法違反」 - 文科省調査受け、閣議後会見で明言(医療介護CBニュース) 厚労相さん、今も無給で学校で働く先生がたくさんいますよ。時間内に終わらない業務を課されても、自主的に働いていると言われてる先生を救わないのですか? https://t.co/Wv09eBC7dh
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月2日
興味があって無給医の情報を探していたら、興味深い記事がありました。
News Up “無給医よ、甘えるな” 真意は… | NHKニュース
無給医を甘えているという先生曰く、
「無給医の多くは大学院生など若手の医師です。まだまだ学びの時期です。医師にとって、若い時に様々な種類の症例を経験することは、一生の財産になります。それなのに、今の若い医師たちが貴重な勉強の機会を『苦役』とばかりに否定的に捉えることに違和感を覚えたからです」
医師を教員、症例を部活動などに置き換えれば、そのまま教員のことを言っていることになりますね。
さらに続けます。
「私も無給医を経験しましたし、月100時間以上の時間外労働をすることもありました。でも、辛いと感じたことはありませんでした。医師として経験を積むことが楽しかったんです。それにほかの病院でアルバイトすれば報酬は高額なので、生活には困りません。また、人生の一時期、経済的に厳しかったとしても、生涯賃金としては、世間一般からすれば恵まれています」
ここが教員と違うところ。副業は原則禁止されていますからね。教員も医者並みに生涯賃金が高ければ確かにつらいとは感じないかもしれません。やりがいも大事ですが、待遇はもっと大事だということです。
「大学医局に所属することを選んだのは、あくまでも本人です。誰かに強制されたわけではありません。医学博士の肩書きがほしい、ブランド病院で働いていたという実績がほしいなど理由は様々でしょうが、勤務の条件を分かったうえで、自ら大学病院で働くことを選んでいます」
無給医を行うことで、実は様々な恩恵がある。だから無給医は甘えという論理です。
はじめは無給はけしからん!と思っていたのですが、この記事を読んで、そう単純ではないなと感じました。
しかし、世の流れは働き方改革。
「賃金不払いは労基法違反」が常識になってきています。
医師の世界でもそうなっているのに、教員の世界は「賃金不払いは給特法で合法」。
これでは若い優秀な人が教員を目指すわけがありません。
ブラックな労働環境を普通にするだけで教員志望者は激増し、離職者も激減すると思いますよ。特別な手当を出せとか有給休暇を増やせとか福利厚生を更に充実させろとかそんなことは要りません。オカシイところを正常に戻すだけで良いのです。
— めろ先生🏥 (@spicavirgin) 2019年7月4日
そう、「賃金不払いは労基法違反」という正常に戻すことで教員志望者は増えます。