Society5.0への教育は教員の確保から
教員が人手不足に陥り、学校が持続可能できない事態ですが、時代は変化し続けています。新しい時代に合った教育を模索する中教審が始まりました。
働き方改革の中教審は大変注目されましたが、期待外れに終わりいまだに学校現場の労働環境は変わっていません。
「現状は変わらない」働き方改革部会長の働き方改革失敗宣言https://t.co/abax6Vj8IA ##先生死ぬかも
— もょもと (@bigface1979) 2019年7月7日
その一番の原因が「リソース=お金、人員」の話を避け続けたからです。
また、現場の意見を聞かず、上から改革を進めたことも不信感につながっています。
信頼あってこその働き方改革 - BIGFACEs Opinion
さて、今回の中教審は現行の学校制度を大きく変えるものです。
これまでの集団重視、画一化重視の教育をやめ、ICTを活用した個別化した教育制度を構築することを目指しています。
私はこの方向性は正しいと思います。特にICT活用能力は急務です。
これまでのICT教育は「情報モラル」「検索」など、情報の扱い方が中心。しかし、これからはICTを活用し、新しいものを生み出すことが必要です。
生徒はLINEやYOUTUBEを消費する主体から、ICTを活用しものを生み出す主体になるべきです。
今後学校にICT機器がどっと入ってくるでしょう。予算もおそらくつくと思います。
しかし大きな問題があります。
Society 5.0 に向けた教育の一番の問題は、「教員がいない」ことです。
人数もいなければ、ICTに詳しい教員もいない。技術科教員にいたっては定員割れ。
いまだに教育は「チョーク&トーク」と考える教員の多さを考えると、せっかくICT機器が大量に導入されても、PC室でほこりをかぶったまま・・・なんてことになりそう。
今後の中教審では「どんなことを教えるのか?」の議論より、「教えることができる教員をどう確保するのか、育成するのか?」を議論してほしいですね。
どんなに優秀な武器があっても、現場が扱えなければただのガラクタです。