BIGFACEs Opinion

教育に関するツイート、教員の働き方改革のついての意見を書いていきます。

給食や掃除の指導は事務仕事しながらでもいいよ by埼玉県教育委員会

第2回埼玉県教員未払い賃金請求裁判の原告先生と県の主張の要旨をまとめた

元教師のトウマコさんのブログでは、現在埼玉で争われている残業代請求裁判の様子が分かりやすくまとめられています。ぜひご覧ください。

私は原告先生を応援する立場です。そこで、自分が考える被告である埼玉県の主張を批判していきます。(トウマコさんのブログからの引用です)

www.sankei.com

県教委

勤務時間を考慮せず、教育効果があるからという理由で無限に仕事を増やすような事はしていない。可能な限りワークライフバランスに配慮した勤務体系になるよう努めており、勤務時間内において、事務作業を全て終えることが不可能な状況とは言えない。(被告答弁書2~3頁)

 小学校では「外国語」が導入されました。では、その分廃止した教科はあるでしょうか?ありませんね。すでにいっぱいいっぱいになっている時間割に、無理やり外国語を突っ込んでいる状態です。例えば総合学習の時間に外国語をやったり、朝の会に10分英語の学習を毎日やるモジュール化をするなど、現場では大変な苦労を強いられています。教科が増えたということは、準備や評価する時間が新たに必要になります。果たして勤務時間を考慮していたら、こんな無茶なことはできますか?

もっとひどい主張がこちら。

埼玉県
・給食指導や清掃指導が不可欠な事は確かであるが、給食や清掃の作業は高学年になるにしたがって児童に任せられる部分が多くなり、時間中、常に児童に対する指導業務に従事する必要がなくなる。教員自身が給食を食べ終わった後、児童の様子を時々観察しながら、事務作業をすることも可能であり、実際に行っている教員もいる。また、清掃についても児童による清掃作業を見守りながら、教室内の掲示物の張替え作業等を行っている教員もおり、そのような並行作業を行う事について、校長から教員に対し、並行作業を止め児童の指導に集中するよう指導したことはない。(被告答弁書2~3頁)教育委員会は次のように主張しています。

給食時間こそ、トラブル多発時間だというのは現場の先生なら納得してくれると思います。アレルギー、のどに詰まらせる、ふざけ、けんか、学年に関係なく起こりえます。また県の主張では、「高学年になると」とありますが、低学年、中学年ではどうなんでしょう?また、掃除の時間は管理職から、「教師自ら範を示すように」とよく言われますよね。私は言われたことがあります。

そんな中、ネットでこんな資料を見つけました。

県の主張と矛盾しまくってますよね。この資料はおそらく初任者研修の時に指導主事が出した資料かなと思います。ちゃんとした行政文書です

埼玉県教委は裁判の主張と、この資料の矛盾を釈明すべきです。