校長の自白「学校で部活を行うのは不可能」
部活動顧問拒否の敗北の記録です。良かったらご参考下さい。 pic.twitter.com/Tzb2eFlXLG
— 栗井栄太🔴 (@kurii_eita) 2019年3月3日
Twitterにアップされた新人先生の文章が、拡散されています。
前のブログ記事でも述べたように、部活動は教員の業務ではありません。
ですので、管理職も部活動を業務として命じることは違法です。
そこで、管理職は「お願い」という形をとり、事実上業務として命令しているのです。
この仕組みを知って、顧問就任を拒むことも可能ですが、実はこれがなかなか難しい。
この先生は、この生々しいやり取りを記録として残しておられます。音声もとってあるのがいいですね。
さて、校長の意見を分析していきましょう。
「部活は教員の仕事だよ」
違います。
「時間外だからと言って、皆が部活動顧問を拒否すれば学校が成り立たない」
時間外の業務で組織名が成り立っている企業はあるのでしょうか?成り立たないということは、すでに仕組みが破たんしている証拠です。
また管理職が労務管理をするという発想が、ここには全くありません。
「部活動をやらせている間に自分の仕事ができる」
これやっていてもし事故があったら、安全配慮義務違反で書類送検されます。しかも、顧問が。校長は責任をとれますか?
「安全に関する知識を求めていたら、学校で部活はできない」
これほど率直に学校部活の問題点を述べた言葉はありません。
ど素人が指導するのですから、危険に関する知識はありません。経験者なら多少はあると思います。自分がけがをしたり、周りのけがの様子を見ていると。
顧問がついていない時に、えてして重大な事故が起きるんだよなぁ。
— 世良 蘭丸 (@gerber83215890) 2019年3月5日
この校長は、すごいアホに見えるけど、これが実はスタンダードだったりする。
この初任の方は、当たり前のことを言っているだけ。
部活動のあり方は異常。 https://t.co/yiFlT6ZQQ0
このツイートにあるように、この校長だけがおかしいのではありません。
学校が時間外勤務を当たり前として、ずっと違法行為を続けていたことがおかしいのです。
新任教師の
— Nob🦆学校の先生/watchaNAGOYA運営 (@btm_up2) 2019年3月5日
「安全保障の知識が全くないので不安なのですが、、、」
に対して、
校長の言葉が酷すぎる。
「みんなないよ」
は?何この校長?
生徒の安全を守る気あるの? https://t.co/hEnziW4bkm
やりとりが生々しい。息が詰まる・・・
— 内田良/部活動・教職を持続可能に! (@RyoUchida_RIRIS) 2019年3月5日
部活顧問の担当をめぐって。
先生:安全面の知識がまったくないのですが…
校長:みんなないよ https://t.co/VHzu3TDscZ
部活顧問は教育課程外の自発的活動。多くの管理職は「命じてはいない、お願いです」という体だから、顧問不在時等など事故あれば「教員が自発的にやってる」ことにされ、雪崩事故やハンマー事故みたいに、処分されるのは顧問。
— ノラicoma (@Noricom5) 2019年3月5日
初任者にこんな形で顧問させる管理職。怒りがわきます。 https://t.co/sc4P5NmkUe
「安全配慮義務」
— 教師の卵の卵@運動部活動 (@ttmg54321) 2019年3月5日
って、学校事故の判例集とか見たら、第一章にあるレベルの基本。
校長は安全配慮義務を履行できないのを認識しながら顧問にあたらせる。
…それって、業務上過失傷害未遂?幇助?とかにならないのかな?
(栗井先生、よく声をあげて下さいました。同じ新卒者として心強いです。) https://t.co/sDLFy0r3tG
「しょうがないよそんなもん」
— ガレヱジ・サーストン(パンチドランカー) (@anticlubact1995) 2019年3月4日
校長が言ったんですね…生徒の命が関わる問題を…AEDがあれば大丈夫だと?バカかよ。
こんないい加減な学校の状態をブチ壊すために、やはり顧問拒否しなければと改めて思った。
保護者のみなさん、必読。学校のトップがこんなに生徒の命に対していい加減です。 https://t.co/glx8Ape31E
よく部活動がなくなると日本のスポーツは衰退するという意見があります。
まったく同意できません。
むしろ今の部活の仕組みでは、生徒の命の安全が守られずに、危険なまま活動をしています。また、部活動による長時間勤務を嫌い、優秀な若者が教員を敬遠しています。
部活動を続けることで、学校教育自体が弱体化しています。
さらに、素人が指導するのでせっかく素晴らしい資質を持つ生徒がいても、十分に伸ばしてあげられません。
今のスポーツ界で活躍している選手の多くはクラブチーム出身です。
スポーツの強化は部活動という考えは、現代の部活動ではできなくなっているのです。
ただ、若いうちに安い経費でスポーツや文化活動に触れられる機会は確保したほうがいいと思います。
新しい時代にふさわしい部活動の形を、私も今考え中です。